【企業HP担当者必見】ホームページ制作の流れを解説

ステップ

自社のWebサイト制作を任された担当者の方へ。

この記事ではWeb制作の会社選定方法から、依頼前に決めるべきこと、依頼中にすべきこと、公開後の運用についてまで詳しくお伝えしています。

是非参考にして下さい。

ホームページ制作の全体の流れ

ホームページ制作の基本的な流れは以下のようになります。

  1. 目的の明確化
  2. 社内合意をとる
  3. 目的に対しての基準項目をある程度想定する
  4. 制作会社のリストアップ
  5. 面談して、サービス内容を聞き、目的に合致するかどうか判断する
  6. 正式に依頼を交わして制作開始
  7. 制作を行う
  8. 制作完了、公開後は運用(管理)を行う

それぞれの項目について詳しく説明します。

目的の明確化

目的

ホームページ制作に取りかかる前に、最も重要なのは「何のためにホームページを作るのか」という目的を明確にすることです。

目的が明確でないと、途中で方向性がぶれたり、制作会社の選定に失敗したり、期待した成果が得られないことが多くなります。

以下では、ホームページ制作の目的としてよくある例を挙げ、その目的に応じた制作会社選定のポイントや注意点を解説します。

目的例1.ホームページがあればいい(安く制作したい)

単に「ホームページがあれば良い」という場合は、格安の制作会社を選ぶのも一つの手段です。

この選択肢は、最低限のコストでWebサイトを持つことができるため、初期費用を抑えたい企業には適しています。

しかし、格安の制作には以下のようなリスクも伴います。

  • 制作の自由度が低い:格安の制作会社では、テンプレートや定型デザインを使用することが多く、独自性の低いサイトになりやすい。
  • サポートやメンテナンスが不十分:アフターサポートが不足していることが多く、サイト公開後の運用やトラブル対応に不安が残る。
  • 集客効果が期待できない:格安制作は基本的にホームページを作ることが最終目的なので、集客や売上向上を意図した施策が盛り込まれていないことが多い。

格安でホームページを作る時の注意点についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

【格安の落とし穴】格安ホームページ制作会社の注意点

「とにかく安くホームページを持ちたい」という場合は良いですが、長期的な集客や売上アップを期待するなら、後述するようなマーケティング重視の制作会社を検討するべきです

目的例2. ホームページで新規顧客を獲得したい

「新規顧客を獲得して売上を向上させたい」という目的であれば、Webマーケティングに強い制作会社を選ぶことが重要です。

Webマーケティング型の制作会社は、ただのホームページ制作に留まらず、以下に挙げる例のようにSEO対策やコンテンツマーケティング、リスティング広告など、集客効果を最大化するための施策を提案してくれます。

  • Webマーケティングの専門知識:ユーザー行動分析、SEO、コンバージョン最適化(CRO)など、Webマーケティング戦略の構築から行う。
  • 成果を重視した提案:単なる見た目の良さではなく、具体的なビジネス成果(問い合わせ数の増加や売上アップ)を重視したサイト作りを行う。
  • 継続的なサポート:サイト公開後もデータ分析や改善提案を行い、運用面でのサポートを提供。

このタイプの制作会社に依頼する場合、初期費用や運用費用は高めです。

しかし、その費用は掛け捨てのコストではなく投資のための費用なので、将来的な集客数や商談獲得数の増加により製作費は回収でき、将来的なさらなる売り上げの向上が期待できます

特に、BtoB企業や競争が激しい業界では、マーケティングの観点を取り入れた制作会社が必要不可欠です。

目的例3. ブランディングのためのデザイン重視のサイトにしたい

「ブランディングを強化したい」「視覚的に優れたサイトを持ちたい」という場合は、デザインに特化した制作会社を選ぶと良いでしょう。

デザイン型の制作会社は、以下のように企業のイメージやブランドを最大限に表現するためのクリエイティブなサイト作りを行います。

  • 視覚的インパクトの強さ:独自性のあるデザインで、ユーザーに強い印象を与え、ブランド価値を高めることができる。
  • ブランディングの強化:ビジュアル面でのこだわりが強く、企業のストーリーや価値観をデザインに落とし込む技術を持っている。
  • クリエイティブなアプローチ:独特なUI/UXの提案や、最新のデザイントレンドを取り入れるなど、見た目に訴えるサイト作りを重視。

ただし、このタイプの制作会社は「見た目重視」になることが多く、知名度が低い企業やBtoB中小企業には、直接的な集客効果が期待できないケースもあります。

特に新規顧客獲得が主要な目的の場合は、デザイン重視のサイト制作がかえって効果を阻害する可能性があるため、選定には慎重を期しましょう。

このタイプの制作会社は、どちらかというと、有名企業のブランディングサイトや、著名人、芸能関係など、もともと知名度が高い組織のPRに向いています。

目的に応じた適切な制作会社の選定を

結局のところ、ホームページ制作で重要なのは、自社にとって最も重要な目的を明確にし、その目的を達成するために適切な制作会社を選ぶことです。

以下のようなポイントを意識して、目的に合った会社を選定しましょう。

重視するポイント 選ぶべき制作会社のタイプ
コスト重視 安くて基本的なサイトで良いなら格安制作会社。
集客・売上重視 成果に直結する施策が必要ならマーケティング型制作会社。
ブランド重視 デザインやビジュアル面での表現を重視するならデザイン型制作会社。

ホームページが「あるだけで良い」のか、「新規顧客を獲得して売上を上げたい」のか、それとも「ブランディングを強化するデザインに特化したサイトにしたい」のか、自社の目的に最適な制作会社を見つけることが、成功の鍵となります。

社内合意を取る

合意

ホームページ制作を進める際には、社内の関係者や上長との合意形成が不可欠です。

目的や方針を共有せずに進めると、後から「思っていたものと違う」といった問題が発生しやすくなります。以下のポイントを押さえて社内合意を取りましょう。

目的や期待する成果の共有

まず、ホームページの目的を社内で明確に共有しましょう。新規顧客の獲得、採用活動の強化、ブランドイメージの向上など、各部署や関係者によって期待する成果が異なることがあります。

これらを整理し、「何を目指してホームページを作るのか」を社内で統一することが重要です。

上長とのコミュニケーション

制作の目的や方向性について、必ず上長や関係者と事前に話し合っておきましょう。

特に、予算や納期、コンテンツの内容などは、後から変更が難しいため、早い段階で確認を取ることが必要です。

例えば、制作が進行している最中に「来月の展示会に間に合わせたい」と急な納期変更が発生することもあります。

こうした事態を避けるためにも、希望する完成時期や優先事項をしっかりとすり合わせておくことが大切です。

大幅な変更や手戻りを防ぐための事前合意

制作が進む中で、デザインやコンテンツに対して社内から様々な意見が出ることがよくあります。

そのため、事前にどの段階で誰の確認を取るかを明確にしておき、途中での大幅な変更を防ぐための合意形成を図りましょう。

例えば、デザイン案や機能の確定時には上長の確認を必須とするなど、社内プロセスを整えておくとスムーズに進行できます。

関係者の期待値調整

社内合意を取る際には、各関係者の期待値を適切に調整することも重要です。

「格安で良いデザインが欲しい」「集客に強いサイトにしたい」など、要望が多岐にわたる場合、それぞれの実現性や優先順位を社内で整理しておく必要があります。

関係者全員が納得のいく方向性を共有することで、制作途中での方向転換や無駄な手戻りを減らし、効率的な進行をサポートします。

ホームページ制作プロジェクトは、社内の合意がしっかりと取れているかどうかで、その成否が大きく左右されます。

目的や進行方針を関係者全員で確認し合い、制作に向けた土台を固めることが、円滑なプロジェクト進行のカギとなります。

制作会社選定前に決めておくべきこと

良い制作会社の選び方

目的に沿った基準を設定する

ホームページ制作を成功させるためには、自社の目的に合った選定基準をあらかじめ設定しておくことが重要です。

例えば、「予算重視」「デザイン重視」「マーケティング重視」など、目的に応じた基準を明確にすることで、適切な制作会社を選ぶための指針が定まります。

以下、具体的な基準設定のポイントを解説します。

予算重視の基準

コストを抑えたい場合は、予算に応じた基準を設定しましょう。

安価な制作会社を選ぶ際には、基本的なデザインや機能が含まれるか、追加料金の有無なども確認し、予算内でどこまで対応できるかを基準とします。

デザイン重視の基準

ブランディングや見た目を重視する場合は、デザイン力に優れた会社を選定基準に加えましょう。

実績として過去のデザイン事例を確認し、クオリティが自社のイメージに合うか、独自性やブランド表現力があるかをチェックポイントとします。

マーケティング重視の基準

ホームページからの新規顧客獲得、お問い合わせ獲得、売上げ獲得が目的の場合は、マーケティング力があるかどうかを基準としましょう。

具体的には、Web戦略構築が得意で、SEO対策やデジタルマーケティングの実績、成果事例が豊富な会社を選ぶことが重要です。

マーケティング施策の提案力や、データに基づく改善提案ができるかも基準に加えると良いでしょう。

機能性・システムの基準

特定の機能(例えばECサイトの機能、問い合わせフォーム、SEO対策など)が必要な場合は、対応可能な制作会社を選ぶ基準を設けます。

目的に沿った機能性が実現できるか、技術力のある会社を選定することが大切です。

サポート・運用の基準

ホームページ公開後のサポートや運用支援も重要な選定基準です。

特に、公開後の集客サポートや定期的なメンテナンス、トラブル対応の有無など、長期的なサポートが期待できるかどうかを基準に含めましょう。

このように、目的に応じた基準を設定することで、制作会社選定の際に迷うことが少なくなり、より効果的なパートナーを見つけることができます。

自社の目的に合った基準を明確にし、最適な制作会社を選定しましょう。

デザインコンペのリスクについて

注意

デザインコンペで制作会社を決定する企業も一定数ありますが、弊社としてはおすすめしません。

一見、複数のデザイン案を比較できるメリットがあるように思えますが、実際にはいくつかのリスクが伴います。

以下に、デザインコンペの主なリスクを解説します。

1. 制作会社の本当の実力が見えにくい

デザインコンペでは、短期間で仕上げたデザイン案が出されるため、制作会社の本当の実力やデザイン力、提案力が十分に反映されないことがあります。

コンペ用のデザインはあくまで「見た目重視」のものであり、ユーザー体験やマーケティング視点が欠けている場合が多く、サイトの本来の目的を達成するための最適な案かどうか判断が難しいです。

2. コストの無駄が発生する可能性

コンペを実施する場合、制作会社は落選リスクを見越してコストを見積もりに上乗せすることがあります。

そのため、コンペの費用が予算内であっても、実際の制作費が高騰する可能性があります。

また、デザイン案を選んだ後に調整や修正が多く発生する場合、追加のコストがかかることもあります。

3. 目的に沿わないデザインになりやすい

デザインコンペでは、制作会社が御社のWebサイトの目的や戦略を十分に理解しないままデザイン案を提出するケースが多く、ビジネスゴールと合致しないデザインが選ばれてしまうリスクがあります。

コンペ参加のための表面的なデザインに留まり、ユーザーの使いやすさや効果的な情報設計が欠如したデザインになりがちです。

4. 個人の好みで選んでしまう危険性

コンペ形式では、社内での選定基準が曖昧な場合、最終的に個人の好みや主観でデザインを選んでしまうことがあります。

しかし、デザインの良し悪しと目的の達成には相関関係はありません。また、社内にデザインだけで制作会社の良し悪しを判断できるだけのスキルのある人間がいることは稀です。

結果として、デザインはきれいだけど、目指していた目的・目標を達成できないという納得のいかない事態になりかねません。

デザインコンペにはこうしたリスクがあるため、目的や戦略に合った制作会社としっかりと打ち合わせを重ねながら進める方が、最終的に効果的なホームページ制作に繋がります。

見積もりだけに頼らない

お金

ホームページ制作会社を選定する際に、ただ見積もりを集めるだけでは本当に良いパートナーを見つけることは難しいです。

料金だけで判断するのではなく、提案内容やサービスの中身をしっかりと比較することが大切です。以下に、制作会社とやり取りする際のコツをお伝えします。

料金だけで判断しない

見積もりを集める際に、料金だけを見て比較するのではなく、各社がどのようなサービスを提供するのかも確認しましょう。

見積もりの安さに惹かれて依頼しても、必要な機能やサポートが含まれていないことが後で判明し、追加費用が発生する可能性もあります。

逆に見積もりが高くとも、サイトを制作した結果、顧客獲得がうまくいき、早期に制作費を回収し、さらに顧客を獲得し続けられて会社の成長に大きく貢献できる場合もあります。

料金以外の部分もしっかりチェックしましょう。

自社の課題を伝えて提案を求める

単に見積もりを依頼するのではなく、自社の抱える課題や目的を制作会社に伝え、その課題を解決するための提案を求めましょう

「こういう課題があるから、それを解決する提案と見積もりをお願いします」と依頼することで、料金だけでなく提案の質も比較することができます。

会社案内だけが帰ってくる場合は要注意

見積もりを受け取る際には、各制作会社がどれだけ親身に対応しているか、また提案内容に納得感があるかも重要な判断材料です。

料金が安くても、具体的な提案がなく会社案内だけが返ってくるような場合は注意が必要です。

本気で課題解決に取り組む姿勢が感じられない場合、その後の制作進行にも支障が出ることがあります。

見積もりは大切な指標ですが、それだけに頼るのではなく、制作会社の提案力や対応姿勢も合わせて評価しましょう。

価格だけでなく、目的をしっかり理解して提案してくれる会社を選ぶことが、成功するホームページ制作への第一歩です。

面談で確認すべきポイント

ミーティング

面談で確認すべきポイントについて、お伝えします。

ホームページ制作を専業でやっているか

面談の際には、その制作会社がホームページ制作を専業としているかどうかをしっかりと確認しましょう。

システム開発会社映像制作会社など、他の事業をメインにしている会社が「ホームページ制作も対応できます」とオプション的にサービスを提供している場合がありますが、こういった会社はおすすめできません。

参考記事:【格安の落とし穴】格安ホームページ制作会社の注意点

こちらの記事に「ついで」でホームページ制作も対応している制作会社のリスクについて解説しています。

専業でない会社が兼業的に運営しているホームページ制作サービスは、低品質なサイトが仕上がりやすく、サポートも不十分なケースが多いです。

その結果、サイトの使い勝手や集客効果が悪く、運用面でトラブルが発生してしまい、結果的に多くの手間とコストがかかることになります。

これまでの経験から、こういった兼業的にWeb制作を行っている会社に依頼して満足のいく成果が得られなかったというお客様を多く見てきました。

ホームページ制作は一時的なサービスではなく、長期的に効果を発揮するための投資です。

Webマーケティングやホームページ制作をメインの事業としている専門会社を選ぶことで、質の高いサイトができあがり、サポート面でも安心して任せることができます。

面談時には、相手の本業が何かを確認し、専門的にホームページ制作を行っている会社を選定するようにしましょう。

具体的な提案力

「お客様の想いを形にします」という言葉をよく耳にしますが、ホームページ制作においては、御社の想いを形にしても、期待する成果に結びつくものではありません。

Webのプロとして、お客様の想いの遥か上を行く、真にお客様の成果につながる提案が出来るかどうかが非常に重要です。

単にお客様に言われた通りのサイトを作るだけでは、真に優れた制作会社とは言えません。

プロの仕事とは、お客様の想いを超えて、より効果的なサイトを提案し、成果を上げることです。

例えば、サイトの構成やデザイン、コンテンツの方向性についても、単なる「言われたことをやる」だけではなく、「どうすれば目標を達成できるか」という視点で提案できるかどうかが鍵となります。

面談の際には、制作会社の提案力をしっかりと確認しましょう。

例えば、ホームページに載せる原稿をすべて任せるような丸投げ対応系の会社には要注意です。

このような会社は、お客様に言われたことをただやるだけで、成果につながる具体的な提案が期待できない場合が多いです。

提案力のある会社は、ユーザー視点やマーケティングの観点からプロとしての意見を示し、期待を超えるサイト作りをしてくれます。

制作会社選定の際には、プロとしての提案がしっかりと行われているか、ただの「言われた通りの仕事」で終わらないかを見極めることが大切です。

具体的な改善案や戦略的な提案を提供してくれる制作会社を選ぶことで、ホームページの成果が大きく変わるでしょう。

業種に特化した実績

ホームページ制作会社を選ぶ際には、その会社が自社の業界に対してどれほどの知見を持っているかを確認することが重要です。

業界に特化した実績が豊富な制作会社であれば、その業界特有のニーズや課題を深く理解しているため、話がスムーズに進み、適切な提案を受けやすくなります。

特に、業界ごとのユーザー行動や業界特有の要件を理解している制作会社は、サイト設計やコンテンツ制作においても具体的で的確なアドバイスを提供できます。

例えば、製造業や不動産業、医療業界など、各業界に精通しているかどうかをチェックすることで、サイトの効果を高めるための提案力が大きく異なります。

仮に特化した実績がなくても、面談時にその業界についてしっかりと調べ、基本的な理解を持っているかどうかを確認しましょう。

担当者が業界の動向や市場ニーズを事前に学び、質問に的確に答えられるか、または具体的な提案を準備しているかが、信頼できるパートナーかどうかを見極めるポイントとなります。

業種に特化した制作実績は、その業界の専門知識とユーザーの求めるコンテンツを理解している証です。

制作会社選定の際には、自社の業界に対する理解度を重視し、効果的なホームページ制作を実現できるパートナーを見つけることが大切です。

対応の速さと信頼性

ホームページ制作会社を選ぶ際には、対応の速さと信頼性をしっかりと見極めることが重要です。

特に、コミュニケーションのスムーズさやレスポンスの速さは、制作プロセス全体の円滑さに大きく影響します。

面談時には、質問に対してストレートに答えてくれるか、曖昧な回答をしていないかをチェックしましょう。

メールや電話でのやり取りでも、返信が早く、的確な内容であるかを確認することが大切です。

やり取りがスムーズで迅速な対応が期待できる制作会社は、プロジェクトの進行中にも安心感をもたらし、信頼できるパートナーとして機能します。

もし面談やメールのやり取りで「あれ?」と感じる対応があった場合、その違和感は後々のトラブルの前兆かもしれません。

対応の遅さや不誠実なコミュニケーションがある制作会社は、制作進行中にも問題が発生しやすくなります。

そのため、最初の段階で少しでも不安を感じた場合は、慎重に判断することをおすすめします。

対応が早く、信頼できる制作会社を選ぶことで、ホームページ制作の進行がスムーズになり、結果として期待以上の成果が得られるでしょう。

また、公開後も長く付き合っていく可能性が高いので、対応力と信頼性は、制作会社選定の大切な判断基準の一つです。

アフターフォローの確認

ホームページは作って終わりではなく、公開後の運用や管理が非常に重要です。

基本的なサーバー管理やWordPressの更新作業、そしてWebサイトに変更が必要になった際の対応など、制作後のサポートは制作会社に求められる最低限の役割です。

こうした運用面でのサポートが不十分だと、セキュリティリスクやサイトの機能不全につながる可能性もあります。

ホームページは公開してからが本当のスタートです。定期的なメンテナンスや改善提案、トラブル時の迅速な対応など、アフターフォローがしっかりしている制作会社を選ぶことが重要です。

制作会社のサポート体制を事前に確認し、契約内容に含まれているサポート範囲や対応スピードについても詳しく聞いておきましょう。

作った後の対応がしっかりしていないと、サイトの更新が滞り、SEO対策や集客効果にも影響が出てしまいます。

制作前の打ち合わせの段階で、アフターフォローの具体的な内容を確認し、長期的に安心して運用できる制作会社を選定することが、ホームページの成功につながります。

著作権の確認

ホームページを制作する際、画像データやデザインデータの著作権がクライアントに引き渡されるかどうかを事前に確認しておきましょう。

著作権の取り扱いは後々のリニューアルやサイト修正の際に大きな影響を及ぼすことがあります。

例えば、弊社の過去の事例として、お客様のWebサイトを改修する際、元の制作会社が画像やデザインの著作権を保有していたため、ページの内容を改変するために著作権使用料の支払いを求められたというケースがありました。

結果的に、流用が叶わず、デザインを一から作り直すことになり、無駄なコストと手間が発生してしまいました。

このような事態を防ぐためにも、著作権の扱いについてしっかりと確認し、制作段階で著作権の譲渡が行われるかを確認しておくことが大切です。

特に、画像データやデザインの所有権がクライアントに渡されない場合、予期せぬトラブルや追加費用が発生する可能性があります。

弊社では、著作権をお客様にお渡ししており、安心して制作物を自由にご活用いただけます。

ホームページ制作の進行と確認事項

進行

ホームページ制作の具体的な進行と、それぞれの確認事項についてお伝えします。

制作過程の流れ

Web制作において、制作会社側での動きを簡単にご紹介します。

企画・設計

ホームページ制作の第一歩は、企画と設計です。この段階では、サイトの目的やターゲット、必要な機能などを明確にし、全体の構成を決定します。

しっかりとした企画と設計が、成功するサイトの基盤となります。

ワイヤーフレームやコンテンツマップの作成

次に、ワイヤーフレームやコンテンツマップを作成します。ワイヤーフレームはWebサイトのラフあるいは下書きのようなものです。

コンテンツマップは、どんなページがコンテンツとして必要かを検討しリスト化したものです。これらは具体的なデザインを進める前に、構成を確認するための大切な設計図となります。

デザイン

設計が固まったら、デザインフェーズに移ります。ここでは、ビジュアル面の細部を決定し、ブランドイメージに合わせた色やフォント、グラフィック要素などを作り込みます。

見た目の美しさだけでなく、ユーザー体験を重視したデザインが求められます。

デザイン確認や素材提供

デザイン案が完成したら、クライアントに確認してもらいます。修正が必要な箇所があれば調整を行い、最終デザインを決定します。また、写真やテキストなどの素材提供もこの段階で行います。

コーディング

デザインが確定した後は、コーディングに進みます。HTML、CSS、JavaScriptなどを用いて、デザインを実際のWebページとして実装します。この段階では、サイトの動作や表示の最適化も行います。

納品

最終的なサイトが完成したら、クライアントに納品します。納品時には、動作確認や最終チェックを行い、問題がないことを確認して公開準備を整えます。

ここでのスムーズな引き渡しが、運用開始への重要なステップとなります。

確認事項と社内承認

上記で解説したホームページ制作の各段階において、必ず社内の関係者と確認し合意を得ることが重要です。デザインやコンテンツが完成するたびに、上長や関係者と確認しながら進行することで、プロジェクトの方向性が大きくずれるのを防ぎます。

特に、制作がほとんど完了した段階で「社長の鶴の一声」や「関係部署の反発」で全てを最初から作り直す、という事態を避けるためにも、各フェーズごとにしっかりと承認を取るプロセスが大切です。

小さな変更でも都度確認を行い、合意を得ながら進めることで、最終的な完成度を高めることができます。

このように、進行中の段階で毎回確認と承認を繰り返すことで、全員が納得した形でプロジェクトを進行でき、制作後のトラブルを未然に防ぐことができます。

確認事項と社内承認を徹底し、スムーズなホームページ制作を目指しましょう。

ホームページ公開後の運用とメンテナンス

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公開後の運用

ホームページを公開した後の運用をどこまで対応してくれるか、制作会社の体制を事前に見極めることが大切です。ホームページは作って終わりではなく、公開後の運用が集客力を維持・向上させるための重要な要素です。

運用をしないまま放置してしまうと、時間とともに集客効果が低下し、せっかくの投資が無駄になってしまうこともあります。

弊社では、運用と管理を分けて考えています。運用は、ホームページの集客力を改善するための提案や戦略立案を行い、継続的にサイトを成長させるためのコンサルティングを行います。

一方、管理は、ホームページの基礎的な保守作業を指し、CMSのアップデートやサーバー保守、問題の検知、必要に応じたコンテンツの変更対応など、最低限の管理業務を行うメニューとして提供しています。

参考記事:【安すぎは損】ホームページ運用委託管理費用をプロが解説
弊社の運用について詳しく解説しています。

どの制作会社も運用と管理の範囲は異なるため、事前にどのようなサポートを行ってくれるのかを確認することが重要です。

運用まで積極的にサポートしてくれる会社を選ぶことで、ホームページの集客効果を最大限に引き出し、長期的な成功につなげることができます。公開後の運用をしっかり行う会社かどうか、慎重に見極めましょう。

まとめ

ホームページ制作は、目的の明確化から制作会社の選定、進行管理、そして公開後の運用まで、しっかりとしたプロセスが求められます。

制作会社を選ぶ際には、価格だけでなく提案力やサポート体制、業種に特化した実績などを総合的に判断し、自社のニーズに合ったパートナーを見つけることが重要です。

また、各段階での確認と社内承認を怠らず、トラブルを未然に防ぐことが、プロジェクトを成功に導く鍵となります。

さらに、著作権の扱いや公開後の運用体制についてもしっかりと確認しておくことで、後々のコストや手間を抑え、長期的に効果的なホームページ運営が可能になります。

ホームページは公開後がスタートです。適切な運用と改善を続けることで、集客効果を最大化し、ビジネスの成長に貢献する強力なツールとなります。

この記事を参考に、目的に合ったホームページ制作を実現し、継続的に成果を出せるよう運用にも力を入れていきましょう。

投稿者プロフィール

アイリーラボ編集部

アイリーラボ編集部
主に製造業の企業様を対象に、BtoB特化型のWEBコンサルを行っております。広告運用、SEO、メールマーケティング等のデジタルマーケティングはお任せください。顧客獲得を目的としたWEB制作も行っており、クライアントの売上拡大に貢献しています。

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