「自社のホームページを作りたい。製造業の場合、どんなデザインが最適なんだろう?」
「ホームページを作りたいけど、何から始めたらいい?」
あなたは会社のホームページを作ろうとしているのですね。
とりわけ「製造業」のデザインで、参考になるものを探しているのではないでしょうか。
そこで、本記事では、製造業のホームページのデザインを10個、厳選してご紹介したいと思います。
本記事では、製造業を「7つの業種」にカテゴリー分けして「参考になるポイント」を解説。
「何に気を付けてデザインすればいいのか」がわかるようになります。
本記事で紹介する「製造業」のカテゴリー7つ |
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さらに、記事の後半では「製造業のホームページ制作で押さえるべきポイント」や「ホームページを作るメリット」などについても詳しく解説。
製造業のホームページ制作に必要なことを全て把握することができるため、すぐにでもホームページ制作事業者への問い合わせが行えるようになります。
「ホームページ制作で失敗したくない」という方に、参考になる記事です。
それでは早速、ご覧ください。
1.製造業のホームページのデザイン事例10選
まずは、製造業のホームページのデザイン事例を10個、ご紹介したいと思います。
一つずつ、みていきましょう。
1-1.機械関連のホームページ
1-1-1.株式会社ミナミサワ
株式会社ミナミサワは、自動水栓機器を製造するメーカーです。
2020年には経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定された注目の企業です。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①洗練された信頼感のあるデザイン
- この会社のホームページの特徴は「洗練された信頼感のあるデザイン」です。
撮りおろしの写真は、ヨーロッパの広告デザインのような佇まいがあり、非常に美しいです。
「水栓機器」の美しさが際立つよう、オフホワイトの地に、「ブルー系(青や水色など)」のフォントやボタン、撮りおろしの写真などでシンプルにまとめ上げているのも、洗練された雰囲気を作るのに貢献しています。
また、商品のインデックスをホバーすると藍色に変えたりするなど、ホバーエフェクトのかっこよさも際立っています。
企業ブランディングも達成できる「優れたデザインのホームページ」だといえるでしょう。
- ②ユーザビリティへのこだわり
- 製品を「単水栓」や「混合栓」などのカテゴリー別に整理して紹介しており、得たい情報にたどり着きやすくなっています。
ユーザーの使いやすさが考え抜かれた「使いやすいホームページ」といえます。
「洗練されていて信頼感のあるホームページを作りたい」
「使いやすいホームページを作りたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 株式会社ミナミサワ |
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URL | https://www.minamisawa.co.jp/ |
業務内容 | 水道関連機器の開発、製造、販売 |
会社所在地 | 長野県長野市中越1-2-22 |
こんな人におすすめ |
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1-1-2.株式会社三井E&Sホールディングス
株式会社三井E&Sホールディングスは、海洋関係製品の製造や洋上石油・ガス生産のサポートなどを行っている会社です。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①情報がわかりやすく整理されたデザイン
- この会社のホームページの最大の特徴は「情報がわかりやすく整理されたデザイン」です。
パソコン表示では、2カラム構造で表示されるようになっています。
左側に「ホーム」や「企業情報」などのメニューが配置され、右側にひもづいた情報が表示されるようになっています。
スクロールするときに左右の情報量が少ないため、ユーザーはストレスなくホームページを閲覧できます。「見やすい・わかりやすいホームページを作りたい」という方には、参考になるでしょう。 - ②ホームページで使用する色数の制限
- ホームページの色は、オフホワイトの地に黒いフォントとアクセントカラーの水色だけを用いてシンプルにまとめ上げているため、すっきりと見やすいです。
「ユーザビリティの高いホームページを作りたい」
「シンプルで洗練されたホームページを作りたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 株式会社三井E&Sホールディングス |
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URL | https://www.mes.co.jp/ |
業務内容 |
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会社所在地 | 東京都中央区築地5丁目6番4号 |
こんな人におすすめ |
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1-2. 金属・鉄鋼関連のホームページ
1-2-1.株式会社多田精機
株式会社多田精機は、金型を製造するメーカーです。
工業デザインの提案や、3Dプリントによる試作品の製造なども手がけています。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①動画を活用したキービジュアル
- この会社のホームページで参考にしたいのは「動画を活用したキービジュアル」です。
キービジュアルとは、トップページを開いたときに、最初に目に飛び込んでくるメイン画像のことです。
金型を作る製造マシン、社内風景、会社の外観など「複数の動画」を、4~5秒ごとにテンポよく切り替えているため「どのような会社なのか」を把握することできます。
とりわけ、町の金型製造メーカーではなく、精密な機器類を所有していて「中堅以上の金型製造メーカー」であることが伝わるようになっています。
「信頼感のある会社であるということを真っ先に伝えたい」「会社の規模感を伝えたい」という方には、参考になるでしょう。 - ②「写真の質感」や「ホバー時の動作」へのこだわり
- いぶし銀の効いた硬派な写真が効果的に用いられており「モノづくりに情熱をもったメーカーである」ということが伝わってきます。
また、技術紹介のページには、ページ上部に4つのインデックスボタンがあります。
このボタンのホバーエフェクトのかっこよさも、注目すべきポイントの一つです。
洗練された会社だというイメージを与えます。
「会社の信頼感や規模感が伝わるホームページを作りたい」
「モノづくりに情熱をもったメーカーであることを伝えたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 株式会社多田精機 |
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URL | http://www.tada.co.jp/ |
業務内容 | 金型設計、製作及び研究開発 |
会社所在地 | 大府市北崎町清水ヶ根100-1 |
こんな人におすすめ |
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1-2-2.株式会社太田工業所
株式会社太田工業所は、金属や建設機械を製造するメーカーです。
とりわけ、鉄道車両製品の製造に強みがあります。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①動画を用いたキービジュアル
- この会社のホームページで参考にしたいのは「動画を用いたキービジュアル」です。
ホームページにアクセスすると、白抜きの会社ロゴと、画面全体を覆いつくす大画面の動画が目に飛び込んできます。
多田精機とは大きく異なり、金属加工現場のゴツゴツとした雰囲気を、前面に出した動画なのが「最大の見どころ」です。平たくいえば、町の鉄工場に近い「職人の世界」が感じられます。
敢えて無骨な動画を挿入し、会社の現場の雰囲気をダイレクトに伝えることで「採用のミスマッチ」を減らそうと考えているのかもしれません。 - ②少ない文字数で会社の魅力を伝えるコピーライティング力
- 全体的に、文字数がとても少なく、情報量を最小限に抑えながら「伝えるべきことは伝えている」のも、評価できるポイントの一つです。
「硬派な事業内容だが、人材採用につながるホームページを作りたい」
「会社の雰囲気を正確に伝える採用目的のホームページを作りたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 株式会社太田工業所 |
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URL | https://oota-p.co.jp/ |
業務内容 |
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会社所在地 | 愛知県豊明市前後町五軒屋1510番地の2 |
こんな人におすすめ |
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1-3.機械・電子部品・電子デバイス関連
1-3-1.上松電子株式会社
上松電子株式会社は、クルマの部品を製造するメーカーです。
ISO14001の認証を取得しています。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①フレッシュで爽やかなデザイン
- この会社のホームページで参考にしたいのは「フレッシュで爽やかなデザイン」です。
白い背景をベースに、メインカラーは緑、アクセントカラーは赤が用いられています。
用いる色が爽やかなので、「誠実さ」や「真面目さ」「信頼感」などがダイレクトに伝わってきます。
キービジュアルに、ドローンを使った空撮動画が挿入されているのも「清々しさ」の醸成に役立っています。
「クルマの部品を作る会社」と聞くと、薄暗い工場で、黙々と作業するイメージがあるかもしれませんが、そういった先入観を完全に払拭できるデザインです。 - ②人材採用を目的にしたホームページ
- ホームページは「先輩インタビュー」や「働く環境・制度」「採用募集要項」などがメインになっており、採用目的のホームページであることがわかります。
「明るくて爽やかななホームページを作りたい」
「採用を成功させるホームページを作りたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 上松電子株式会社 |
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URL | http://www.agematsudenshi.jp/ |
業務内容 | オーバーヘッドコンソール、カメラブラケット、USBジャックなどのクルマ関連部品の製造 |
会社所在地 | 長野県木曽郡上松町大字上松188番地 |
こんな人におすすめ |
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1-3-2.株式会社宇佐美
株式会社宇佐美は、工作機械や測定機器、油圧工具などの卸販売をする会社です。
電動工具、研削砥石、空圧用ホースなど、部品類も取り扱っています。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- 百貨店のような上質なデザイン
- この会社のホームページで参考にしたいのは「百貨店のような上質なデザイン」です。
ファーストビューで画面全体を覆うキービジュアルは、やさしくふんわりとした風合いの写真が10秒くらいでゆっくりと切り替わっていきます。写真は、青空、会社の社屋、取扱製品などです。
製造業というと、硬派なイメージの会社が多いですが、この会社のホームページにはそういった雰囲気が一切ありません。日本橋や新宿にある高級百貨店のような佇まいに仕上げている点が、非常に興味深いです。
「選ばれる理由」のページは、スクロールするごとにコンテンツが、一つずつふわっと表示される挙動がかっこいいです。
全体的に非常に洗練されているため、従業員やスタッフは、会社のホームページを誇りに思うでしょう。
「従業員の士気を高めたい」など、インナーブランディング目的のホームページを作りたい方にも参考になるはずです。
「信頼感や清潔感のあるホームページを作りたい」
「インナーブランディングにつながるようなホームページを作りたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 株式会社宇佐美 |
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URL | http://www.usami-tool.co.jp/ |
業務内容 | 機械・工具・工場設備機器の卸販売 |
会社所在地 | 栃木県那須塩原市西三島1-135 |
こんな人におすすめ |
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1-4. 化学関連
1-4-1.住友化学株式会社
住友化学株式会社は、ポリエチレンやアルミナなどの機能化学品を製造するメーカーです。
東証一部に上場している大企業です。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①情報がわかりやすく整理された導線設計
- この会社のホームページで参考にしたいのは「情報がわかりやすく整理された導線設計」です。
トップページには、事業内容と製品をカテゴリー分けしたインデックスが配置されています。インデックスをクリックすると、製品の概要や情報サイトに飛べるようになっています。
取り扱っている製品のラインナップは豊富ながら、ユーザーは知りたい情報に素早くアクセスできるように設計されています。
「たくさんある製品群をわかりやすく整理したカタログのようなホームページを作りたい」という方には、参考になるでしょう。 - ②ホームページのアクセシビリティ対応
- この会社は「アクセシビリティ」にもこだわっています。文字サイズは「小・中・大」から、言語は「日本語・英語・中国語」から選べるようになっています。
別サイトに飛ばず、同じドメイン内で切り替わるように設計されているため、非常にスムーズで、ユーザーにストレスを与えません。
ホームページの外国語対応を行いたい方にも参考になるはずです。
「ホームページに『製品カタログ』の役割を担わせたい」
「ホームページの多言語対応を行いたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 住友化学株式会社 |
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URL | https://www.sumitomo-chem.co.jp/ |
業務内容 |
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会社所在地 | 東京都中央区日本橋2丁目7番1号 東京日本橋タワー |
こんな人におすすめ |
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1-5. 食品・日用品関連
1-5-1.サンスター株式会社
サンスター株式会社は、オーラルケア、健康食品、スキンケア、ヘアケア製品等のメーカーです。
「ガム」や「オーラツー」などのハミガキ製品が有名です。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- 清潔感・信頼感のあるBtoC向けのホームページ
- この会社のホームページで参考にしたいのは「清潔感・信頼感のあるBtoC向けのホームページ」である点です。
製造業のホームページは、BtoB向けの硬派な作りのものが多いですが、サンスターは一般消費者が使うハミガキや健康食品なども提供しているため、一般的ユーザー向けに「親しみやすさ」も意識したデザインになっています。
取り扱っている商品の数が豊富なため、商品ページをわかりやすくカテゴリー分けしている点も参考になるはずです。
「BtoC向けに清潔感・信頼感のあるホームページを作りたい」
「たくさんの商品をわかりやすくカテゴリー分けして紹介したい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | サンスター株式会社 |
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URL | https://jp.sunstar.com/ |
業務内容 |
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会社所在地 | 大阪府高槻市朝日町3-1 |
こんな人におすすめ |
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1‐6. 建築・住宅関連
1-6-1.ホーチキ株式会社
ホーチキ株式会社は、1918年から火災報知機を製造している老舗のメーカーです。
研究開発・製造・販売・施工・メンテナンスをワンストップで手掛けています。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①情報がわかりやすく整理されたデザイン
- この会社のホームページで参考にしたいのは「情報がわかりやすく整理されたデザイン」です。
トップページは「個人向け製品情報」「法人向け製品情報」「ホーチキとは」「サポート」などのインデックスのみでシンプルに構成されています。
ユーザーが知りたい情報にたどり着きやすい導線設計になっています。 - ②ホームページで使用する色数の制限
- ホームページは、ベースカラーがオフホワイトで、アクセントカラーに赤が用いられています。
赤はインパクトの強い色ですが、ホームページ上で使用する配分を抑えることで、スタイリッシュさが際立つように工夫されています。
「ユーザーが使いやすいホームページを作りたい」
「スタイリッシュで洗練されたホームページを作りたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | ホーチキ株式会社 |
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URL | https://www.hochiki.co.jp/ |
業務内容 |
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会社所在地 | 東京都品川区上大崎二丁目10番43号 |
こんな人におすすめ |
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1‐7. 医薬品関連
1-7-1.科研製薬株式会社
科研製薬株式会社は、医薬品の製造メーカーです。
整形外科・皮膚科関連の医薬品の製造に力を入れています。
■参考にしたい「デザイン」の特徴
- ①親しみやすさ・信頼感のあるデザイン
- この会社のホームページで参考にしたいのは、「親しみやすさ・信頼感のあるデザイン」です。
トップページのキービジュアルには、家族の日常を切り取った温かな写真を挿入しているほか、ニュースリリースのエリアには、青空と木を撮影した背景写真を挿入しています。
「健康の豆知識」では、症状別のインデックスに、親しみやすいイラストを挿入しています。
「親しみやすさと信頼感が感じられるホームページを作りたい」という場合には、参考になるでしょう。 - ②ホームページのアクセシビリティ対応
- ホームページは「アクセシビリティ対応」を行っています。文字サイズは「小・大」から、言語は「日本語・英語」から選べるようになっています。
誰もが使いやすいホームページを作りたい方には参考になるはずです。
「親しみやすさ・信頼感のあるホームページを作りたい」
「アクセシビリティを向上させたい」
という方は、この会社のホームページを参考にしてみましょう。
会社名 | 科研製薬株式会社 |
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URL | https://www.kaken.co.jp/index.html |
業務内容 |
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会社所在地 | 東京都文京区本駒込2-28-8 |
こんな人におすすめ |
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2.事例から解説!製造業のホームページ制作のポイント3つ
第1章では、デザインが参考になる製造業のホームページをご紹介しました。
製造業のホームページを制作するうえで、押さえておきたい重要なポイントを3つご紹介します。
事例から解説!製造業のホームページ制作の重要なポイント
- ホームページの「制作目的」と「ターゲット」を明確にする
- 「フォント」「写真」「動画」など各要素にこだわりをもった制作会社を選ぶ
- 「ユーザビリティ」と「アクセシビリティ」を考慮したデザインにする
一つずつ、みていきましょう。
2-1.ホームページの「制作目的」と「ターゲット」を明確にする
製造業のホームページを制作するときは、ホームページの「制作目的」と「ターゲット」を明確にすることを心がけましょう。
「制作目的」や「ペルソナ」を明確にすることで「問い合わせ件数の増加」や「優秀な人材の採用」などの目標を叶えられる可能性が高まるからです。
■この事例を参考にしよう:株式会社太田工業所
例えば、本記事で紹介した「株式会社太田工業所」のホームページは、「人材採用」が目的で、ターゲットは「機械製造に携わりたい20代以上の男性」だと考えられます。
・制作目的=機械製造に携わる職人の採用
・ターゲット=20代以上の男性
ホームページ制作会社は、上記の前提をしっかりと踏まえたうえで「どのようなコンテンツを配置すべきか」を検討していることがうかがいしれます。
例えば、キービジュアルには、現場の作業風景を映した動画を挿入しています。このキービジュアルにより、ユーザーは町の鉄工場に近い職人気質の会社であることを瞬時に理解できます。
求職者は、会社の雰囲気を正確に把握できるため、入社エントリー後の「ミスマッチ」による退職を防げるでしょう。
このホームページは「採用の効率化」に貢献するデザインになっているのです。
この事例のように、製造業のホームページを制作する際には「制作目的」と「ターゲット」を明確にすることを心がけてください。
そうすれば、会社の実現したい目的(採用、売上向上、問い合わせ増など)を実現しやすくなります。
2-2.フォント・写真・動画など各要素にこだわりをもった制作会社を選ぶ
製造業のホームページを制作する際には、フォント、写真、動画などの各要素にこだわりをもった制作会社を選びましょう。
なぜならば、モノづくりに関わる製造業は、基本的に「ミスが許されない業種」だからです。
従って、ホームページにも「信頼感の醸成」が欠かせないものとなります。
会社の事業内容にそぐわないポップなフォントを用いたり、解像度の粗い写真を用いたりすると、それだけで信頼感が損なわれてしまいます。
その結果、問い合わせ件数が減少したり、中長期的には取引先の数が減ったりすることもあるでしょう。
求職者は、ホームページを必ずチェックするため、人材採用がむずかしくなる可能性もあります。
だからこそ、フォント・写真・動画などの各要素にしっかりとこだわりぬく制作会社を選ぶべきなのです。
■この事例を参考にしよう:株式会社ミナミサワ
「1.製造業のホームページのデザイン事例10選」で紹介した10社はいずれも、「可読性の高いフォント」「美しい写真」「会社の雰囲気を的確に伝える高品質な動画」が用いられています。
とりわけ、株式会社ミナミサワは、製品の写真の質感がヨーロッパの広告デザインのように美しく洗練されています。商品写真一つで「信頼感」が伝わってきます。
ホームページ制作会社を選定する際には「制作実績」をチェックし、細部に渡ってこだわりをもって制作してくれる会社か、チェックしましょう。
2-3.「ユーザビリティ」と「アクセシビリティ」を考慮したデザインにする
製造業のホームページを制作する際には「ユーザビリティ」と「アクセシビリティ」の観点で評価できるデザインにすることを心がけましょう。
なぜならば、ユーザビリティやアクセシビリティが悪いと、それだけで「離脱」につながってしまう可能性が高いからです。
例えば、ネットショッピングを利用する場合。自分が欲しい商品がなかなか見つからずに、グルグルと回遊し続けると、ストレスが溜まるものですよね。ネットショッピングと同じく、ホームページにおいても「知りたい情報にたどり着けない(=ユーザビリティやアクセシビリティの悪さ)」はマイナス評価になってしまうのです。
とりわけ製造業の場合、取り扱う「製品」のラインナップが豊富であったり、「製造技術」が複雑でわかりにくい場合が多いため、細心の注意を払う必要があります。
ユーザーの満足度を上げるために、ユーザビリティやアクセシビリティには、しっかりとこだわりましょう。
- ユーザビリティとは:
ユーザーが簡単にホームページを操作し、得たい情報を素早く入手できること。
メニューバーや導線をわかりやすくしたり、問い合わせフォームを入力しやすくしたりすること - アクセシビリティとは:
すべてのユーザーが、自分の知りたい情報にアクセスできること。
文字サイズや言語選択ができるようにしたり、色盲の人も見やすい色のコントラストにしたりするなどの対処が考えられる
■この事例を参考にしよう:ホーチキ株式会社
ホーチキ株式会社のホームページは、ユーザビリティとアクセシビリティに優れています。
トップページは、シンプルにインデックスだけでまとめることで、必要な情報にたどり着きやすくなっています。ユーザビリティが高いホームページといえます。
一方、ホームページの色は、ベースカラーの白と、アクセントカラーの赤だけに絞り込むことで、コントラストを高めています。
また、ホームページは文字サイズが「大・中・小」から、言語は「日本語・英語」から選べるようにしています。
こうした配慮からアクセシビリティが高くなっています。
このホームページの事例のように、ユーザビリティやアクセシビリティに配慮したホームページを制作しましょう。
以上で挙げた3点が、製造業のホームページ制作で注意したいポイントです。
事例から解説!製造業のホームページ制作の重要なポイント
- ホームページの「制作目的」と「ターゲット」を明確にする
- 「フォント」「写真」「動画」など各要素にこだわりをもった制作会社を選ぶ
- 「ユーザビリティ」と「アクセシビリティ」を考慮したデザインにする
本章で取り上げたポイントを押さえて、ホームページ制作を行いましょう。
3.製造業のホームページを作るメリット3つ
製造業のホームページ制作のポイントについては、ご理解いただけたのではないかと思います。
その一方で、製造業のホームページ制作には「どのようなメリットがあるのか」について、気になる方もいるかもしれません。
そこで本章では、ホームページ制作のメリットを詳しく解説します。
メリットは大きく分けて、以下の3つです。
製造業のホームページ制作のメリット3つ
- 「問い合わせ」が増えて「売上」が向上する
- 「人材採用」を有利に進められる
- 従業員の「モチベーション(働く意欲)」が向上する
一つずつ、解説していきましょう。
3-1.「問い合わせ」が増えて「売上」が向上する
製造業の会社が、ホームページを制作する最大のメリットは「売上の向上」です。
例えば、土木工事を行う会社が、業務で使用していた掘削機械が壊れてしまった場合。
新たに、掘削機械を購入し直すために、インターネットで、掘削機械の製造メーカーを探して、製造メーカーに問い合わせるでしょう。
自社のホームページを用意しておけば、このようなタイミングで「問い合わせフォーム」から新規契約につながる可能性があります。
ホームページはいわば「24時間365日、新規開拓をしてくれる営業マン」のようなものなのです。
一方、ホームページがない場合。
古くから付き合いのある土木会社からの問い合わせを待つか、テレアポなどで新規開拓をするしかありません。
既存顧客が、自社の製品を選んでくれ続ける保証はどこにもありませんし、営業マンが、新規顧客を開拓してくれる保証もありません。ましてや、ホームページのない会社の製品を購入してくれる企業など、それほど多くないでしょう。
このように、ホームページがないと、売上の維持・向上に関わるデメリットを被るリスクが大きいのです。
問い合わせ件数を増やしたい場合や、売上をアップさせたい場合には、自社のホームページを制作しましょう。
3-2.「人材採用」を有利に進められる
2つ目のメリットが「人材採用を有利に進められる」という点です。
例えば、求職者が、仕事を探す場合。
リクナビやマイナビなどの求人サイトで企業を見つけたあとに、ほぼ間違いなく「企業ホームページ」もチェックして「応募するか否か」を判断します。
その際、もしも会社のホームページがないと
「古い体質の会社なのかな」
「ホームページを公開できない重大な理由があるのだろうか」
などと、ネガティブに勘ぐられる可能性が高いです。
その結果、求職者を集めることができず、人材採用に失敗してしまう可能性があるのです。
一方、ホームページがある場合。
求職者は、ホームページから、会社の雰囲気や職場環境を掴むことができます。
ホームページがあることで、求人サイトには掲載しきれない魅力をしっかりと訴求することができます。
会社の現状を正確に伝える動画コンテンツなどを充実させれば、入社後のミスマッチを防げるでしょう。
このように、ホームページがあることで「入社希望者の増加」「入社後のミスマッチの最小化」の観点から、人材採用を有利に進められるのです。
3-3.従業員の「モチベーション(働く意欲)」が向上する
3つ目のメリットが「従業員のモチベーションの向上」です。
ホームページがあることで、働く意欲が向上する可能性があるのです。
とりわけ、ホームページのデザインが魅力的であったり、洗練されていると「素晴らしい会社で働けている自分」を誇りが持てるようになります。
本記事で紹介した「株式会社宇佐美」は、工作機械や測定機器、油圧工具などの卸販売をする会社です。業種そのものは、広告代理店やアパレルのように華やかではありません。
しかし、ホームページは、非常に洗練されたデザインで、上品なただずまいがあります。
このホームページがあることで、従業員は、会社に誇りを持ち、働く意欲が向上するでしょう。
ホームページは、インナーブランディングの向上に役立つツールの一つなのです。
以上3点が、製造業がホームページを制作するメリットです。
製造業のホームページ制作のメリット3つ
- 「問い合わせ」が増えて「売上」が向上する
- 「人材採用」を有利に進められる
- 従業員の「モチベーション(働く意欲)」が向上する
この3点に魅力を感じた場合、前向きにホームページ制作を検討してみましょう。
4.製造業のホームページ制作の費用相場
「製造業のホームページを作りたい」と考えた方は「実際にいくらで作れるのか」「一般的な相場はいくらなのか」についても、知っておきたいものではないでしょうか。
そこで、製造業のホームページ制作を行っている数社について、制作料金を、独自に調査してみました。
結論からいえば、ホームページ制作の初期費用の相場は「50~70万円」程度です。
そして、月々のサポートやメンテナンスにかかわる月額費用は「1万円~」が相場となっています。
しかし、
「ホームページのデザインにこだわりたい」
「プロのカメラマンによる撮影を入れたい」
「外国語対応したい」
「製品紹介ページを充実させたい」
「採用ページも作りたい」
「セキュリティ対策を万全にしたい」
などの個別の要望をアドオンすることで、制作金額は大きく異なります。
基本的には「相場はあってないようなもの」だということを知っておきましょう。
■「制作料金」だけでホームページ制作会社を選定するのはNG!
ホームページ制作に詳しくない場合、制作料金だけを比較して「A社が一番安いからここに依頼するのがよさそうだ」と判断してしまう人が少なくありません。
これは非常に危険な判断です。
なぜならば、無料のホームページビルダーとほとんど変わらない仕上がりのホームページになる可能性が高く、製造業のホームページで欠かせない「信頼感」を醸成できないからです。
結果的に「問い合わせの増加」や「優秀な人材の採用」などにつながらないホームページになってしまうでしょう。それでは本末転倒ではないでしょうか。
ホームページ制作会社を選ぶ際には「事業内容をしっかりと理解する」「コンセプトを設定したうえで、デザインを一から作り上げる」など、結果にコミットする意志のある会社を選ぶようにしてください。
5.業種特化型のホームページ制作会社がある
それでは、どうやってホームページ制作会社を選べばいいのでしょうか。
さまざまな考え方がありますが、一つは「業種特化型のホームページ制作会社を選ぶ」という方法があります。
なぜならば、こういった会社は、製造業のホームページ制作で押さえるべきポイントを熟知しているからです。
製造業のホームページ制作に関する「知識・経験のストック」があるため、「売上増」「問い合わせ増」「優秀な人材の採用」などにつながりやすくなります。
製造業特化型のホームページ制作会社に依頼するメリット |
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製造業のホームページ制作で押さえるべきポイントを熟知しているため、「売上増」「問い合わせ増」「優秀な人材の採用」などにつながりやすい 例えば、以下のようなメリットが享受できます ①複雑な製造業の事業内容をわかりやすく伝える「コピーライティング力」 ②製造業向けの「新規問い合わせ増」「売り上げ増」につながるツボを押さえた「サイト設計」 |
製造業のホームページ制作会社を選定する際には「価格」ではなく
「製造業のホームページ制作実績があるか」
「製造業のホームページ制作に関するノウハウを保有しているか」
の2つの観点を、必ずチェックするようにしてください。
6.製造業のホームページ制作に強いプロ集団にお任せください
もしもあなたが、製造業特化型のホームページ制作会社を探しているならば、アイリーラボまでご相談ください。
私たちは、クライアント様の「新規顧客の獲得」「売上拡大」を第一に、製造業に特化したホームページ制作を行う会社です。
これまで制作したホームページのうち、70%は製造業です。
私たちが、製造業のお客様から選ばれている理由は、主に3つあります。
アイリーラボが製造業のお客様から選ばれる理由 |
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6-1.アイリーラボが選ばれる理由①:新規獲得(問い合わせ増)につながる
製造業のお客様から選ばれている最大の理由は、ホームページ公開後に「大幅な問い合わせ増につながる」ことです。
例えば、金属加工業のお客様のケースでは、問い合わせ件数が0件→61件になりました。
電子部品加工業のお客様の場合には、訪問アクセス数が2倍に増えたほか、問い合わせ件数が0→65件に増えました。
これは事例のほんの一部です。当社でホームページの改善提案を行った後、●%のお客様のホームページが「新規顧客の獲得」に成功しています。
その理由は、ホームページから新規獲得ができていない理由の分析、分析に基づいた「戦略立案」を行ったうえで、ホームページを制作するからです。
具体的には、Web解析のデータに基づいて「成果が上がるホームページ」をお客様ごとに定義することで、確実な成果につなげています。
アイリーラボの成果事例 |
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①金属加工業 →コンサルティング実施のみで、問い合わせ件数が「0→61件」に上昇 ②電子部品加工業 |
6-2.アイリーラボが選ばれる理由②:製造業でのセールス経験があるスタッフ多数
選ばれる2つ目の理由が「製造業でのセールス経験があるスタッフが多数在籍している」ことです。
アイリーラボには、製造業の生産技術部門や生産管理部門のほか、「医療機器メーカー」でのセールス経験があるメンバーが在籍しています。
なぜ、この点が強みになるのでしょうか。
それは「お客様の事業内容」や「他社にはない強み」を、正確に理解することができるからです。
世の中には、お客様の事業内容を理解しないまま、なんとなくホームページを作るホームページ制作会社が少なくありません。
そのような制作会社に作られた場合、当然のことながらターゲットにも、お客様の事業内容や強みが伝わりません。
「なぜ、この会社に問い合わせるべきなのか?」が不明確なので、結果的に、成果につながらなくなってしまうのです。
製造業は、飲食店やエステサロンなどと違い、事業内容が複雑であることが多いです。
だからこそ「製造業での就業経験のあるスタッフがどれほど在籍しているのか」が外せないポイントになるのです。
6-3.アイリーラボが選ばれる理由③:「仮説→実行→検証→再仮説」のサイクルで改善
私たちは「ホームページは作ったら終わり」だとは一切考えていません。
「作ってからがすべての始まり」だと考えています。
そのため、ホームページ制作では、常に「仮説→実行→検証→再仮説」を回しており、必要に応じてホームページの改善提案を行っています。
アイリーラボでは、ホームページ制作が0を1にするものであれば、ホームページ公開後の改善提案は「1を10にする改善提案」だと考えています。
それほど、公開後の運用サポートを重視しており、ホームページ公開、2ヵ月後をメドに、アクセス解析レポートとデータ分析に基づく改善提案を必ず行っております。
ホームページ制作に対するこうした態度が、お客様の成果(新規獲得・優秀な人材の採用・ブランディング等)につながっています。
以上3つが、アイリーラボが、製造業のお客様から支持されている理由です。
アイリーラボが製造業のお客様から選ばれる理由
- 「問い合わせ増」につながる
- 製造業でのセールス経験があるスタッフ多数
- 「仮説→実行→検証→再仮説」のサイクルで改善
アイリーラボは、製造業に特化しているため、製造業のホームページ制作の「成功事例」「押さえるべきポイント」のストックが豊富です。
自社に蓄積したデータ・ノウハウを活用できるため「成果に結びつくホームページ制作」に強みがあります。
「提案力のあるホームページ制作会社に依頼したい」
「ホームページから新規獲得したい」
「売上を伸ばしたい」
という方は、お気軽にご相談ください。
お力になれる自信があります。
7.まとめ
いかがでしたか。
製造業のホームページ制作について、理解が深まったでしょうか。
最後に、本記事の内容をまとめたいと思います。
●製造業のホームページのデザイン事例10選
・機械関連
-株式会社ミナミサワ
-株式会社三井E&Sホールディングス
・金属・鉄鋼関連
-株式会社多田精機
-株式会社太田工業所
・機械部品・電子デバイス関連
-上松電子株式会社
-株式会社宇佐美
・化学関連
-住友化学株式会社
・食品・日用品
-サンスター株式会社
・建築・住宅関連
-ホーチキ株式会社
・医薬品関連
-科研製薬株式会社
●事例から解説!製造業のホームページ制作のポイント3つ
- ホームページの「制作目的」と「ターゲット」を明確にする
- 「フォント」「写真」「動画」など各要素にこだわりをもった制作会社を選ぶ
- 「ユーザビリティ」と「アクセシビリティ」を考慮したデザインにする
●製造業のホームページを作るメリット3つ
- 「問い合わせ」が増えて「売上」が向上する
- 「人材採用」を有利に進められる
- 従業員の「モチベーション(働く意欲)」が向上する
●製造業のホームページ制作の費用相場
ホームページ制作の初期費用の相場は「50~70万円」程度
月々のサポートやメンテナンスにかかわる月額費用は「1万円~」が相場
●業種特化型のホームページ制作会社がある
【製造業特化型のホームページ制作会社に依頼するメリット2つ】
①製造業ならではの情報を「分かりやすく伝えるコピーライティング力」がある
②「どんなデザインだと信頼感を醸成できるのか」を熟知している
本記事が、製造業のホームページについて知りたい方の参考になりましたら幸いです。
投稿者プロフィール
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株式会社アイリーラボのアシスタントディレクター・コーダーとして、日々マーケティングやプログラミング、ツールの勉強に取り組んでいます。
中小・製造業企業様のサイト制作・運用をしていく中で得られた知見を情報発信していきます。
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